2009年 04月 12日
食の不安が覆う中、北海道農業に期待が集まる中、富良野在住脚本家倉本聡さんの視点でのインタビュー記事が新聞に記載されておりましたので以下にご紹介します。 北海道には、生きていくための潜在能力があります。食料自給率は200%です。こんなに高いのは、水が豊富だからです。それは、森がしっかりしているからです。世界は水危機になりつつあります。2025年には、全人口の半分以上が水不足に悩ませられる、と国連が予想しています。自給率200%の道内も道産品を食べている率は低いのではないでしょうか。道産品を売って、輸入品を買っている。これが経済活動です。 この次元でものを見ると、「不景気だ」と騒ぐことになります。 経済が複雑になると、「金融」が出てくる。金融とはつまり、借金。車が欲しくても、本来なら、お金をためてから買うのに、「今欲しい」とみんな駄々っ子になってしまい、頭金もないのに買う。 すると、金融市場が出来る。 10年、20年で返すというが、そんな先はどうなっているか分からない。「借金も財産のうち」と言う考え方は異常です。 日本全体が当り前じゃなくなっているのではないでしょうか。「当たり前」を英語に訳すと「natural(ナチュラル)」「nature(ネーチャー)」ではないかと思います。つまり、自然がベースになっている。 石油が無くなり、輸送トラックが動かなくなっても、北海道は食べていけます。北海道の優位性が高まります。だからこそ、もっと農業に重点を置くべきです。最後は農業が強い。そのうち、みんな気づくと思います。 一方で、農家の高齢化が進んでいる。今、技術を継承しておかないと、なくなってします。(塾長を務める)富良野塾は休耕田を探して、新たに耕そうと考えています。 ところが、そんな視点を持っているのは、道民より都会の人たち。自分のまつ毛が見えないのと同じです。当たり前すぎて、気づいていないのです。 北海道は独立の哲学を持って、つつましやかにやるべきです。 それには、意識改革、ルネサンスすることだと思います。ルネサンスは「文芸復興」などと変な訳され方をしていますが、「神」中心から「人間」中心の社会に変えた事なのです。 今すべきルネサンスとは、「お金」中心から「人間」中心に変える事です。【北海道新聞より】 <写真は昨日の美瑛町>
by sanbonki
| 2009-04-12 21:07
| 美瑛/ふらの
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Comments(4)
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Grayman Returns
at 2009-04-13 21:27
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とても素晴らしい新聞記事だと思いました。
“北海道主導のルネサンス”…とても心に響きます。 掲示の写真、本日のノートに完全にマッチしていますね(^_-)-☆
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sanbonki at 2009-04-13 21:47
■ Grayman Returns さん こんばんは★
この記事を読んだとき共感したものですから・・・ でも「そうは言ってもなぁ~」と思う人達がいらっしゃるかもしれません しかし、将来の為には・・・と言ったところでしょうか? ですが、実際に美瑛や富良野に都会の人たちが移住や夏場だけ レストランやペンション経営を営む為に来道しているのは先見の目を 持った人たちだと思います。 コメントありがとうございます。
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larywa at 2009-04-15 01:58
自分自身がその世界に飛び込みたい!
そんな衝動を以前からもっていました。 いや、継続中。 でも、今まで築いてきたものがあるし・・・ ほんと、考えされられる記事でした。 北海道も春近し、ですかね。
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sanbonki at 2009-04-15 19:31
■ larywaさん こんばんは
本当に将来の為には倉本聡氏が言うようにルネサンスしなければ いけませんね♪このままでは将来に希望が無いのではないかと思います。 本道も道路には雪が無く林の中に雪が残っている程度です。 コメントありがとうございます。 |
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